×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

jRogue 5.4.5J.017(GUI版)ダウンロード
動作確認:macOS Sierra 10.12.2
(注:署名はありませんので、初回の起動は右クリックから開く必要があるでしょう)


Homebrewをお使いの方はターミナルのコマンドから起動するCUI版をインストールすることも可能です。
その場合は、ターミナルに以下のように入力してください。

$ brew tap leopard-gecko/game
$ brew install jrogue


はじめに。

Rouge(ローグ)とは1980年に作られた最初期のRPGの一つで、一文字で表現されたキャラクターやプレイするたびにランダムに作られる迷宮などが特徴です。非常に古いものなのですがなんとも言えない独特の味があり、今遊んでも楽しめるものだと思います。

以前は日本語化されたMac用のフリーソフトもあったのですが、今では私の知る限りアプリとしてのMac用日本語版Rogueは存在しません。テキストエディタのvim上で動くRogueやWindows用のアプリを無理やりMacで動かす方法はあるのですが、いずれも少々敷居が高いものです。

そこで、Macでネイティブに動作する日本語版Rogueを作ってみました。日本語化したので「jRogue」という名前にしましたが、中身はRogueそのものです。

近年一般的なWindows用などの日本語版Rogueは「データ分離版」とか「メッセージ分離版」と呼ばれるもので、Rogue Clone IIというものがベースになっています。Rogueには少々ややこしい歴史があり、このClone IIというのはオリジナルのRogueが当時ソースコードが公開されていなかったために動作をそっくりにコピーしたクローンです。細かいところまで良くできているのですが、オリジナルに比べると暗い部屋が存在しなかったりアイテムが違ったり各種アルゴリズムが異なるなどの違いがあります。

今回Mac用の日本語版Rogueを作るにあたって当初はデータ分離版の移植を考えたのですが、現在はクローンではないオリジナルのRogueのソースコードも公開されていますので、オリジナルRogueの最終版といわれるバージョン5.4の日本語化を行いました。おそらく現在日本語化されているRogue 5.4は他機種用も含めてこれが唯一のものだろうと思います。

単に5.4を日本語化しただけでなく、Windows/Linux用のRogueをメンテナンスしておられるY.Oz VoxさんによるRogue 5.4pの独自要素(カラー化、識別の巻き物を1種類にまとめる、起動時にプレーヤー名を変更できる)も加えています。オリジナルそのままの形にこだわるのではなく、ユーザーフレンドリーなスタイルを目指しました。

日本語訳はデータ分離版の和訳がとても良いものなので可能な限り流用してみました。ただしClone IIと5.4の違いもありますので、そのまま流用できない部分については新たな和訳を加えました。カラーの配色はデータ分離版を参考にしています。

このアプリ(GUI版)について。

GUI版はアプリケーションの形を取っていますが、実際にはターミナルからCUI版のjRogueを起動するためのApplescriptです。ターミナルを使ったことがない人でも普通のアプリのようにクリック操作のみで起動できる環境を目指しました。

アプリを開いて指示の通りに進んでいくとターミナルが開いてjRougeが起動します。ゲームの遊び方については、添付した文書や、ゲーム中に「?」をタイプすると表示されるヘルプを参照してください。

このアプリ独自の仕様として、ゲーム開始時にモードを3種類選べるようにしてみました。

識別の巻き物が云々というのは、もともとRogue5.4にはアイテムを識別するための巻き物が5種類あるのですが、これを全部集めるのは大変ですしもともと他のバージョンでは1種類しかないものでした。上述の5.4pではこれを1種類にまとめるオプションが用意されており、こちらのアプリにもそのオプションを採用しデフォルトの仕様としました。

ゲームが終わるとターミナルのデフォルトの設定ではウインドウが開いたままになりますので、ウインドウを閉じるなりターミナルを終了させるなりしてください。

GUI版ではスコアファイルが書類フォルダに自動的に保存されます。セーブして終了した場合はセーブファイルが同様に書類フォルダに保存されます。(CUI版はいずれもカレントディレクトリへの保存がデフォルトです)

(おまけ情報:本体のUNIX実行ファイル(jrogue)はアプリのパッケージの中に収納しています。ターミナルからコマンドで起動したいけれどHomebrewは使っていないというような場合は、アプリの中から実行ファイルを取り出すという裏技が使えます。また、GUI版は起動時に環境変数を変更していますので、CUI版とは違ってあらかじめ設定した環境変数は使えません。GUI版の設定変更の裏技として、アプリの中にあるapplescriptを書き換えるという手があります。)

CUI版について。

HomebrewからCUI版をインストールした場合は、和訳されたドキュメント(GUI版に添付されている「運命の洞窟へのガイド」と同じもの)が「/usr/local/share/doc/jrogue-5.4.5J/」にインストールされます。また、和訳したmanファイルもインストールされますのでコマンドの引数などの参考にしてください。
(ただしMac標準のmanは日本語のmanファイルを適正に扱うことができないので少々作業が必要です。「mac man 日本語化」などで検索すると対処法を説明したサイトが見つかります。それが面倒な場合は、上記のドキュメントに含まれる「jrogue.cat」がmanファイルと同じ内容なので参照してください)

GUI版はCUI版のUNIX実行ファイルをApplescriptで起動しているだけですから、両者は実質的には同じものです。ただしGUI版は起動時にオプションを変更しているので、デフォルトの動作がCUI版とは異なります。CUI版をオプションなしで起動するとオリジナルのRogue 5.4の素の状態とほぼ同じになり、GUI版での「オリジナル」モードに相当します。

CUI版をGUI版の「通常」モードと同じ設定で起動するには、環境変数「ROGUEOPTS」を設定する必要があります。環境変数についてはドキュメントに詳しい説明がありますが、例えば

ROGUEOPTS=passgo,color,idscrl

とすればGUI版での「通常」モードと同じオプションになります。または、環境変数を設定するのではなく起動時のコマンドを「jrogue -11」としても同じオプション設定になります。「-11」をつけた時には起動時にプレイヤーの名前を聞かれます。

起動時のコマンドで「jrogue -n 」のあとに好きな名前を入れればその名前をつけることができます。「jrogue -n ?」とすれば起動後に名前を聞かれます。いずれも、日本語や絵文字も入力可能です。

スポイラー。

データ分離版では巻き物や水薬は使った後に名前を自動で判別してくれますが、Rogue 5.4では使用後のメッセージや効果を見て自分で呼び名をつけなければなりません。

そこが少々面倒なところなので、一種のスポイラー(ゲームのヒント)として巻き物と水薬の一覧表を作成してみました。

巻き物と水薬の一覧を参照してみてください。

(注:これはあくまでスポイラーなので、正攻法で攻略したい人は読まないでください)

その他もろもろ。

ローグには走るコマンド(コントロールキーまたはシフトキーを押しながら移動)がありますが、曲がり角で止まらない設定(passgo)にすると長い通路では一瞬でどこかにワープして見失ってしまいます。ところがソースコードを見ると、走る時でもきちんと一コマ一コマ描写しているので、昔の動作が遅い端末では移動していく様子が肉眼でも見られたのでしょう。そこであえて遅延処理を加えて走る様子が見られるようにしました。物を投げたり魔法のミサイルを飛ばしたりする時にもそういう表示になるはずなので、それらにも遅延処理を加えました。

そういうのが鬱陶しいと感じる人のためにローグではもともとちゃんと対策が取られており、走る時のアニメ表示を切りたい場合はオプションのjumpをTRUEにすれば瞬間移動するようになりますし、物を投げる時はterse(簡潔表示)をTRUEにすればアニメ表示がオフになります。これでjumpやterseの実質的な存在意義も再現できるようになったと思います。

これはjRogue独自の修正点ですが、むしろオリジナルのあり方に近づくことができたのではないかと思います。

注意点。

日本語の表示と入力はMacの標準的な環境(UTF-8)のみに対応しています。文字コード関係の設定を変更している場合は適切な表示や入力ができない可能性があります。

プレイヤー名や好きな果物の名前などに日本語だけでなく絵文字を使うことも可能です(例えば好きな果物の名前を🍎に設定したり、使っている剣に⚔という呼び名をつけるなど)。ただし絵文字は半角1文字分の表示となりますので、続けて文字を入力すると表示が重なってしまいます。絵文字を入力した後には半角スペースを一つ加えてください。

通常日本語は1文字で3バイト分のデータがありますが、特殊な漢字の一部は4バイトのものもあります。4バイトの漢字もゲーム中の入力は可能ですが、一旦変換を確定してからデリートキーで削除しようとすると表示が崩れます。デリートキーで削除するのではなくて初めから入力をやり直してください。

外部リンク。

The Rogue's Vade-Mecum(ローグのガイドブック)
要はこれもスポイラーです。ローグの内容についての詳細な解説の和訳。ほとんど完全なネタバレになりますので、ある程度やり込んだ方のみお読みください。jRogueのバージョンは、ここでいうところの「V5」にあたります。

更新履歴。

2016/01/19 和訳の修正。更新状況を反映させるためアプリのバージョンを細かい表記に変更。

2016/01/16 添付文書の細かな修正。

2016/12/21 起動時にターミナルのフォントサイズが小さい場合は大きくする処理を追加。(フォントサイズが13以上に設定されている場合は変更しない)

2016/12/19 和訳部分などの細かな修正。

2016/12/14 添付文書の修正。Applescriptの修正。

2016/12/12 いくつかの状況で反転表示が行われていなかった問題を修正。添付文書の内容を大幅に見直し。

2016/12/11 バグ修正。GUI版は初回起動時にユーザー名(アカウント名ではなくフルネームの方)を取得して表示するようにした。

2016/12/10 アプリ名をjRogueに変更。起動時に選択したモードを記録し、次回起動時にはボタンのデフォルト表示を変更するようにした(GUI版)。和訳の修正。CUI版はHomebrew経由のインストールに変更。

2016/12/08 オプションコマンドでカラー設定を変更した後にステータスが文字化けする問題を修正。

2016/12/07 ソースコードのベースを5.4.4から5.4p(5.4.5)に変更。

2016/12/06 Rogue 5.4.5J 公開開始。